こんばんは(^-^)
おうちのうさぎさんは、ぽっちゃりさんですか?スリムですか?
なんと、ペットのうさぎの4割が肥満*1というデータがあります。
「痩せているより、ちょっとぽっちゃりしていた方が可愛いから」とか、「可愛いからついついおやつをあげてしまって」といって甘やかせてしまう飼い主さんが多いようです。
確かにお気持ちは分かりますが、うさぎさんの健康を考えるとよくないですよね。
正常範囲を超えた肥満は、さまざまな病気の原因になり、ときには病気の治療に支障をきたすこともあります。
今回は、うさぎの肥満について考えていきたいと思います。
肥満の原因や肥満対策ご紹介していきます。
うさぎの肥満の原因
ペットのうさぎの体型は、次にあげるように生活環境が大きく影響し、場合により肥満にも繋がります。
おやつの量
肥満の一番多い原因が、おやつの与えすぎによる摂取カロリーの多さです。
摂取するカロリーと消費するカロリーのバランスが取れていれば、肥満にはなりません。
人間と同じですね。
牧草を食べない
牧草をあまり食べないことも肥満に繋がります。
牧草をあまり食べないと、その分ペレットやおやつを多く食べてしまいがちになります。
運動量が少ない
毎日、お部屋に出して運動させているかどうかも重要です。
また、高齢になって運動量が減って代謝も落ちてくるのに、若い時と同じ食事内容だと太りやすくなります。
ペレットを計量しない
ペレットの量は、計量器や軽量スプーンを使って毎日一定量をあげましょう。
与える人によって、量がバラバラになるのはいけません。
一緒に暮らしているうさぎの数
複数のうさぎがいるおうちより、1羽の方が飼い主さんが甘やかしてしまう傾向があるので肥満になりがちです。
元々のうさぎの性格
ホーランドロップはおっとりしている、ミニうさぎは野生色が強く警戒心が強い。。。など、品種や性格によっても肥満になりがちかどうかが変わってきます。
去勢や避妊手術をしているかどうか
去勢手術や避妊手術をすると、発情によるエネルギーを使わなくてもよく運動不足になりがちなので、太りやすくなる傾向があります。
さらに、食欲が増すうさぎもいるので太りやすい傾向があります。
うさぎの避妊・去勢についてーメリットとデメリットは? - うさぎさんとモフモフな日々
うさぎの去勢・避妊手術について 病院選び、費用、手術後のケア、手術のメリット・デメリットとは? - うさぎさんとモフモフな日々
うさぎの肥満のリスク
うさぎが肥満になると、さまざまな病気の原因になり、健康をおびやかします。
心肺機能への負担
肥満になると、心肺機能への大きな負担となります。
手術などで麻酔が必要になった時に、麻酔がかかりにくく、またさめにくくなるので手術時のリスクが高まります。
適正体重であっても麻酔を使う時には心肺機能に注意しなくてはいけませんが、肥満になるとそのリスクが更に高まります。
また、心肺機能が低下すると熱中症にもなりやすくなります。
生活の質が落ちる
肥満になると、体が動かしづらくなり、毛繕いがしにくくなります。
毛並みが悪くなったり、盲腸便をうまく食べられないので肛門周囲が汚れやすくなります。
女の子では、肉垂のたるみが大きくなり湿性皮膚炎になりやすくなります。
健康への悪影響
重い体を支えるため、骨や関節に負担がかかります。
また足の裏にかかる負担が大きくなると、ソアホック起こしやすくなります。
これらは、飼い主さんでも気づくことなのでこれらの症状があれば早めに獣医さんに相談しましょう。
過食により脂肪肝になりやすくなり、免疫力低下につながります。
これらは、見た目では分かりにくいので注意が必要です。
おうちのうさぎさんの適正体重を知ろう!
うさぎは、品種や個体により体型が大きく違ってきます。
うさぎが肥満かどうかは、体重の数値だけでなく、実際の体格、筋肉や脂肪の付き具合を見て判断しましょう。
同じ体重でも、筋肉質でがっちりしているのは良い体格ですし、皮下脂肪が多くついているなら太りすぎです。
特に長毛種のうさぎは、見た目だけだと実際の体格が分かりにくいので、身体を優しく触ってチェックしましょう。
触ってみて初めて「実は太っていた」、「実は痩せていた」ということがあります。
ボディ・コンディション・スコアとは?
うさぎの体格の見極め方法には、犬や猫でも用いられている「ボディ・コンディション・スコア(BCS)」が使われています。
BCSは、目で見た状態と体を手で触った時に皮下脂肪越しに触れる背骨や肋骨などの感触によって、脂肪の付き具合を評価して5段階で判定します。
ボディ・コンディションスコア 引用元:うさぎと暮らす No.73
うさぎの適正体重は、個体ごとに違っていて、純血種のうさぎにはラビットショーでの審査基準があり、ショーにおける適正体重が決められています。
おうちのうさぎさんは、その体格に合った健康的な肉付きをしている時の体重が適正体重になります。
おうちのうさぎさんの適正体重を知るためには、生後6ヶ月から8か月くらいまでの体重を目安にしましょう。
成長期はどんどん体重が増えますが、次第に落ち着いてきます。
我が家のうさぎのつきのベスト体重
我が家のうさぎ、ホーランドロップのつきは筋肉質でがっちりしています。
毛並みが豊かなので、ぱっと見では体型が分かりにくく、触ってみたらほとんどが毛の量で、つきちゃん実は意外と細身です。
フッサフサです!
我が家のうさぎのつきは、成長してから1.8から1.9kg台を保っています。
獣医さんやつきをお迎えしたうさぎ専門店の方にお聞きしても、体つきも丁度いいと言ってもらっています。
つきは、パパやママが分かっているので、ある程度どのくらいがベストな体重か?また体型を予想出来ることが出来ます。
ただ、最近投薬中なのでご褒美におやつのパパイヤを毎日あげていたせいか、少し体重が増えました。
パパイヤを減らしたら元に戻りました。
ペレットは朝晩23g12gづつ、エンハンサー2gづつ、サプリメント(青パパイヤ、ラクトフェリン、乳酸菌)一粒ずつ、夜にヴェルキュアを少々あげています。
始めはペレット朝晩30グラムづつだったのですが、牧草をあまり食べないので、色々を調整をして、今は12gづつになっています。
ペレットは一時間以内に食べきれる量が適量と言われていますが、始めは結構ペレットが残っている時間が長かったので減らしていったのです。
うさぎの肥満防止のために出来ること
一度肥満になると、健康を維持しながら適正体重に戻していくのは大変です。
そこで、予防が大切になってきます。
定期健診に行く
動物病院やうさぎ専門店で健診とともに、体型のチェックもしてもらいましょう。
太っていると言われたら、減量が必要なほど太っているのか?肥満のせいで何らかの病気にかかっていないか?などを確認してもらいましょう。
もし、そのうえで減量した方がいいと診断されたら、食事制限や運動量などのアドバイスをもらいましょう。
定期的な体重チェック
体重は、デジタルスケールでg単位まで測り記録していきましょう。
体重を計る場合は、毎日同じ時間に測ることが大切です。
デジタルスケールはキッチン用で代用できます。
うさぎが入る小さなかごなどを乗せて、その中にうさぎを入れて測りましょう。
牧草をよく食べさせる
繊維質が多いイネ科の牧草を主食にしましょう。
牧草あまり食べず、その分ペレットをたくさん食べていると肥満になりやすくなります。
大人のうさぎであれば、チモシーの1番刈りがベストですが、食べてくれないようであれば2番刈りや3番刈りも試してみましょう。
我が家のうさぎのつきも、1番刈りはあまり食べないのでチモシー2番刈りとオーツヘイを混ぜてあげていますよ。
うさぎ専門店や牧草専門店では、様々な種類の牧草を揃えた「お試しセット」がありますので、まずは好みの牧草を見つけることから始めて見ましょう。
うさぎが肥満になるシチュエーションとしてよくあるのは、「牧草をあげてもすぐに食べないので、心配になっておやつをあげてしまう。。。」というものです。
うさぎは賢い動物なので、「牧草を食べないでいるとそのうちおやつがもらえるぞ!」と覚えてしまいます。
お腹がすけばたべてくれるので、牧草を与えた後少しの間は放っておきましょう。
また、牧草をよく食べる子はその分ペレットを減らしてみてもいいかもです。
おやつをあげすぎない
肥満の多くの原因は、糖質や脂質の多い高カロリーなおやつのあげすぎにあります。
小さなうさぎの体にとって、人間が思う「少しの量」でもうさぎにとっては量が多くなるので気をつけましょう。
おやつによるカロリー摂取と、運動によるカロリー消費のアンバランスが肥満の元になります。
おやつの選び方にも注意
うさぎ用であっても、加工しているおやつは糖質・でんぷん質・脂質が多いものがあります。
加工していないおやつを選びましょう。
生野菜や乾燥野菜などの葉物がおすすめです。
フルーツは糖分が多いのでごく少量にしましょう。
うさぎが肥満になってしまったら
もしおうちのうさぎさんが肥満になってしまったら、ダイエットが必要になってきます。
ダイエットする場合は、時間をかけて少しずつ行いましょう。
ダイエット中は、先ほど述べたような定期的な体重チェック、身体に触れて体格のチェック、食事はきちんと食べられているかのチェック、排せつ物のチェックをしながら、次に述べる食事の見直しや適度な運動が必要になってきます。
食事の見直し
肥満気味のうさぎには、食事内容の見直しが必要になってきます。
まず第一に、おやつは控えるようにしましょう。
またペレットの量を減らしてもいいのですが、与えているペレットを「シニア用」や「ダイエット用」のようなもの、そしてチモシーが主原料のペレットに切り替えると、摂取カロリーを抑えることが出来ます。
ペレットの切り替え方
ペレットを切り替える時は少しずつ行いましょう。
うさぎは保守性が強い動物なので、急にペレットを変えると食べなくなる可能性があります。
またうさぎの胃腸はとても繊細なので、いきなり違うペレットを食べるとお腹を壊す可能性もありますので注意しましょう。
ペレットを切り替える時は、今までのペレットに新しいペレットを少しずつ混ぜてあげていきましょう。
これまでのペレットと新しいペレットの割合を9:1くらいからスタートして、5日から10日間かけて新しいペレットに切り替えていくといいとつきの主治医が言っていました。
適度な運動
最低1日1回は必ずケージから出して、運動時間を作ってあげましょう。
ケージから出してもあまり積極的に動き回らないうさぎには、ヘルシーなおやつを使ってうさぎを呼んだり、おもちゃを使うなどして体を動かすきっかけを作ってあげましょう。
まとめ
いかがでしたか?
お家のうさぎさんの体重管理をすることも、健康管理の一つです。
肥満になると生活の質も落ちて、さまざまな病気の原因にもなります。
肥満を防ぐには
- おやつをあげすぎない
- 牧草を主食
- 適度な運動
が大切です。
しっかりと適正体重をキープして、健康でご長寿うさぎさんを目指したいですよね。
以上、参考になれば幸いです☆
参考資料:うさぎと暮らすNo.73
*1:肥満とは、過剰な脂肪が体について、適正体重から15%から20%以上超える事を言います。