たれみみ日和

うさぎ歴15年。うさぎさんとの生活について発信しています。アラフィフ飼い主の日常も時々。。。両親他界、おひとりさま、必死に生きております。

うさぎによくある癌 胸腺腫とリンパ腫について

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こんばんは(^-^)

先日は、うさぎによくある3つの癌の一つである、子宮腺癌についてまとめました。

www.usagitokurasu.blog


今日は、他の二つの癌である胸腺腫とリンパ腫についてまとめます。 


目次

うさぎの胸腺腫

うさぎの胸腺腫

うさぎの胸腺腫

胸腺腫は、胸の一部に出来る腫瘍で、発生率は全体の8%です。

症状

症状として、息切れ、運動不耐性、呼吸困難があり、口呼吸をするようになるとかなり悪化している可能性があります。

また、目が飛び出る、首、頭、前肢のむくみが見られます。

診断

X線写真は、最初の識別に役立ちます。
CTが一番いいが、CTを撮れる施設が少なく、値段も5万程度と高額になります。

治療

治療には、外科的切除と放射線治療がありますが、うさぎの状態や経済的コストを考えて決めることが多いです。

手術は、治癒の可能性は高いのですが、放射線治療は80%の生存率に対し、50%の生存率と大変難しいのが現状です。

リンパ腫

リンパ腫は、2番目によくあるうさぎの腫瘍です。

生後8ヶ月から5歳以上と、ほぼ全ての年齢で発症が報告されています。

かかりやすい品種は、ニュージーランドホワイト、ジャパニーズホワイト、ネザーランドドワーフ、ミニロップ、サテン、タン、ダッチです。

リンパ腫は、多発性で色んなところに出来ます。

症状

皮膚病だと思って診察にきたうさぎが、リンパ腫だったこともあるので、症状は様々です。

関与する臓器によって異なりますが、血液検査による貧血は大きな判断材料になります。

  • 食欲不振と体重減少
  • 元気がない
  • 下痢
  • 鼻炎
  • 皮膚疾患
  • 神経症状は若いうさぎで見られる

診断

X線、腹部超音波、CT、血液検査など様々です。

治療

緩和治療として、プレドニゾロンを使用することがありますが、おすすめ出来ないそうです。

化学療法の抗がん剤を使用する際は、最小限の副作用で効果があるかどうか、コスト、投与量と頻度を考えて判断します。

予後はあまりよくありません。

もしおうちのうさぎが癌と診断されたら

おうちのうさぎが癌と診断されたら

おうちのうさぎが癌と診断されたら

もちろん、大切なわが子が癌と診断されたら、大きなショックを受ける事と思います

先生がおっしゃっていること

「大きな衝撃から心を無理に守ろうとせず、自然な反応を受け入れる。

そして、今あなたの愛するうさぎが生きてる、そのことがかけがえのないこと。

そしてうさぎのケアに当たる。」

治療法の決定には、納得するまで獣医師と相談することが大切です。
緩和ケアで、痛みをとってあげながら少しでも長く生きてくれればいいですね。

そして、一緒にいられるかけがえのない時間を大切にしましょう。

水和と栄養補給の重要さ

水和と栄養補給の重要さ

水和と栄養補給の重要さ

基礎疾患の有無に関わらす、栄養補給は生存の要です。

危険な状態のうさぎへの給餌開始は、体温が暖かく(ウサギの体温は、37.7-38.8℃)、水和している時に限り行います。

シリンジでの給餌は、少量ずつ行うので、時間とかなりの忍耐が必要になります。
従って、うさぎがストレスを受けるかもしれません。

食べ物をうまく呑み込めない、食欲不振のうさぎには、鼻腔栄養チューブの挿入が必要となります。

緩和療法として、静脈点滴、鼻カテーテル、酸素吸入があります。

うさぎは他の動物に比べて、特にストレスの影響を受けやすいので、何よりも、痛みやストレスを少なくしてあげることが大事になってきます。

早期対応と予防がカギ

早期対応と予防がカギ

早期対応と予防がカギ

うさぎの患者はいつでもクリティカルです。
早期発見、早期治療が大切です。

  • うさぎが、一定の場所で静かに丸まっていて動かないのは、痛みがある可能性があります。
  • 食欲低下が24時間続くと命に関わる危険性があるので、すぐに病院へ連れて行ってください。
  • 泌尿器や生殖器の病気を疑う場合には、潜血が混じることがあります。

食物の中の植物色素か?頻尿や不適切な場所で尿をしていないか?水分摂取が多すぎないかなどを観察しましょう。

まとめ

 

うさぎの寿命が延びてきて、癌の発生率も増えています。

癌は、早期発見・早期治療が大切です。

3ヶ月や半年ごとの定期健診を受けて、おうちのうさぎさんの健康管理をしっかりとしていきましょうね☆