こんばんは(^-^)
皆さんは、おうちのうさぎさんが顎の下を、おもちゃなどにすりつけてる行動を見た事はありませんか?
うさぎは縄張り意識が強いので、顎の下やお尻にある臭腺と呼ばれる場所から分泌液を出して、色々なものに自分の匂いをつけようとします。
例えば、遊び場やおもちゃはもちろん、飼い主さんにまで自分の匂いをつけようとします。
今回は、うさぎの臭腺とその役割、またお手入れ方法についてご紹介します!
目次
うさぎの臭腺ってなに?
臭腺とは、その動物がもつ強い匂いのついた分泌液を出す腺のことです。
臭腺がある動物とない動物がいますが、うさぎには臭腺があります。
臭腺の目的は、敵から身を守るため、縄張りのための匂いつけ(マーキング)、異性へのアピールなどがありますが、うさぎは主にマーキングのために臭腺から分泌液を出し匂いをつけていきます。
うさぎの臭腺はどこにある?
うさぎの臭腺は3ヶ所あります。
顎の下にある下顎腺(かがくせん)、肛門部分にある肛門腺(こうもんせん)、肛門の脇にある鼠径腺(そけいせん)です。
それぞれの分泌液によってマーキングをして、自分の縄張りを主張したり、仲間を確認したりします。
臭腺の量と分泌は男性ホルモン(テストステロン)が関わっているので、女の子より男の子に多くみられる行動です。
なので、男性ホルモンが強い男の子ほど、その権力を誇示するかの如く高頻度にマーキングし、その頻度は3倍多いともいわれています。
特に思春期にはマーキングが強くなります。
一方女の子は出産時、自分の子供をマーキングして認識します。
そして、匂いがない他の子供にはあからさまに敵意を示し、中には自分の子供を食べてしまううさぎもいます。
うさぎの臭腺の役割
うさぎの臭腺の役割は、主にマーキングのためです。
それぞれの臭腺の役割を詳しく見ていきましょう。
下顎線
下顎腺から出る分泌液で、家具、洋服、ぬいぐるみなどの物や場所に、顎の下を擦り付けて匂いをつけます。
性別に関わらず優位に立っているうさぎが、他のうさぎにマーキングすることもあります。
女の子うさぎは、自分が産んだ赤ちゃんにもマーキングをし、群れの仲間はその匂いで仲間を認識します。
うさぎの顎の下が下顎腺からの分泌液で濡れていることがあります。
この分泌液の臭いは人にはわかりませんが、うさぎはしっかりと感じ取っています。
顎の下を使う事は、簡単に匂いをつけることが出来るため、最もよく見られる方法です。
男の子の方が臭腺の分泌が盛んなため、顎の下が濡れてたり、ベタベタしていることが多いです。
女の子の顎下は濡れていることが少ないようです。
実際、我が家のうさぎのつきは男の子ですが、顎の下が濡れていて、色々な物に匂いをつけています。
一方先代うさぎのみっふぃは女の子でしたが、顎の下は乾いていて、匂いをつけている行動はほぼ見られませんでした。
肛門腺と鼠経線
肛門腺と鼠経線から出る分泌液は、排せつ物につけてマーキングします。
この匂いは人にもわかる独特の匂いで、近くで嗅ぐともわっとした匂いがします。
うさぎを部屋んぽさせた時や遊ばせている時に、うさぎはまず匂いを嗅いでいませんか?
この匂いを嗅いでいる時に、しっぽが反りあがっていたら、鼠径腺が開きウンチに分泌物をつけて床に落としています。
または、匂いだけを漂わせている時もあります。
我が家のつきは、洗った洗濯物やシーツに匂いを嗅ぎながらよくウンチをポトポト落としていきます(汗)
臭腺の他のマーキング
臭腺からの分泌液を使う以外では、おしっこを飛ばして匂いつけを行う行為があります。
これは、お年頃の男の子うさぎに多くみられます。
男の子がオシッコを飛ばす行為は、求愛行動の一つです。
例えば、気に入った女の子に対して自分のオシッコを飛ばし匂いをつけることで、他の男の子を寄せ付けないようにします。
つきは、今は去勢手術をするまでオシッコをよく飛ばしていました。
つきみたいにオシッコをよく飛ばすうさぎは、自然界ならモテモテだそうですよ♪
飼い主の私にも飛ばしていたので、求愛していたのでしょうか!
コロコロウンチが匂うのは何故?
盲腸便と違って、通常硬便(コロコロウンチ)は匂いがしません。
しかし、匂いを感じたらそれは臭腺からの分泌液をつけて排泄し、マーキングしようとしているからです。
我が家のうさぎのつきは男の子ですが、マーキングが多く、コロコロウンチをあっちこっちにする時があります。
たまに私が寝ているベッドに乗ってきて、置き土産のようにウンチを残していきます(汗)
マーキングして、明らかに縄張りを主張しているのが分かります。
先代のみっふぃは女の子だったからか、そのような行動は見られませんでした。
臭腺のお手入れ方法
下顎腺と肛門腺は特に定期的なケアは必要ありませんが、鼠径腺は茶色や黒い匂いのある分泌物が溜まることがあります。
もし匂いが気になったら、肛門脇の鼠経線から出る分泌液が溜まっている可能性があります。
お家では、触ってみてコリコリしていたら汚れが溜まっている証拠。
グルーミングスプレーを使って汚れをふやかしてから、オイルをつけた綿棒でとってあげるといいでしょう。
皮膚を傷つけないようにやさしく取り除きます。
ただし、臭腺に汚れが溜まっているからといって、うさぎにとって特に問題があるわけではありません。
デリケートな部分ですので、匂いが気になった時にする程度で問題ありません。
あまり頻繁にとったり無理にとったりすると、皮膚を傷つける可能性がありますので注意してください。
自分で出来ない時は、無理せずに動物病院やうさぎ専門店のトリマーさんにお願いしましょう。
まとめ
以上、うさぎの臭腺についてご紹介しました。
うさぎには、下顎腺(かがくせん)、肛門腺(こうもんせん)、鼠径腺(そけいせん)の3つの臭腺があり、匂いが気になる時は鼠径腺のみケアしてあげましょう。
参考になれば幸いです☆
参考サイト:https://sakai-vh.com/diary/%E3%82%A6%E3%82%B5%E3%82%AE/%E8%87%AD%E8%85%BA/
参考文献:うさぎと暮らす No.30