こんばんは(^-^)
先日のうさフェスで、獣医師の方による講義がありました。
少しずつシェアさせて頂いています。
今回は、うさぎの避妊と去勢についての講義をまとめてみました。
うさぎさんをお迎えしたら、避けては通れない避妊と去勢です。
賛否両論ありますが、メリット・デメリットをきちんと知ってから考えてみましょう。
目次
我が家のうさぎの避妊・去勢
先代のうさぎのみっふぃは、避妊手術をしました。
多分生後1年以内だったと思います。
あとで述べますが、女の子は子宮の病気がとても多いと聞いていたので、健康な体に傷をつけるのはとても可哀そうでしたが、避妊手術をしました。
我が家のうさぎのつきは、1歳半の時に去勢手術を行いました。
生後3ヶ月頃から、発情が酷く、見ているだけでもしんどそうでした。
またマーキングも酷く、オシッコ飛ばしもすごかったです。
去勢についてはすごく悩みましたが、私とつきの両方の為になると思い、決心しました。
つきの去勢手術については、過去の記事を読んでみてくださいね。
結果的には、つきもみっふぃも手術をしてよかったと思います。
しかし、それぞれメリット・デメリットがありますので、よく考えた上で信頼出来る獣医師にお願いしましょう。
うさぎの避妊
うさぎの避妊(去勢)手術については、病院によって違うと思いますので、これから書く内容は、あくまでこちらの病院の場合として参考にして頂けるといいと思います。
避妊の適切な時期とは?
避妊手術はいつ頃すればいいのでしょうか?
うさぎが若すぎても難しいし、ある程度年齢が過ぎていても、お腹の中に脂肪が多くなるので、生後6ヶ月くらいから1年位までがちょうどいい時期です。
手術後に行動の変化はある?
- 元気、活発、やんちゃなど本質的な性格は変わらないが、攻撃的なうさぎは穏やかになる
- スプレーがなくなる
メリット
- 病気の予防が出来る(子宮がん、卵巣がん、乳がん)
女の子うさぎの場合は、子宮の病気の確率が非常に多く、3から5歳を過ぎると80パーセントのうさぎが子宮の病気になるというデータもあります。 - お産に伴う難産や偽妊娠を防ぐ
赤ちゃんの数が少なかったり、若すぎるうさぎまたは高齢の妊娠で難産になる
偽妊娠になると毛をむしったりする - 妊娠に伴い体調が悪くなる場合もあるので防ぐことが出来る
- 攻撃性が減り、喧嘩の確率が減る
喧嘩をするうさぎは、耳や鼻を齧ったり、ケージに入ってても喧嘩をしたりするので防ぐことが出来る - 繁殖防止になる
デメリット
- 麻酔や手術のリスクは必ず伴う
ただし、近年麻酔薬の質は良くなっているので、危険性は低くなっている - 術後のケアが大切
- 太りやすくなる?
これについては、食事の管理がしっかりとしていれば心配ない - 費用がかかる
費用は年齢や病気の有無によっても変わるが、保険が効かないので高い
うさぎの去勢
去勢は必要?
男の子うさぎは、女の子うさぎほど病気の確率は高くありませんが、問題行動を起こしている場合はしてあげた方がいいと思われます。
去勢の適切な時期は?
去勢の時期は、女の子みたいにいつ頃までということはないようです。
しいて言えば、病気が起きる前や男の子の習性が出る前と言えます。
例えば、睾丸が下に降りてたら早い時期でやってあげた方がいいそうです。
睾丸が下に降りてくるのは、生後5-6ヶ月くらいだと言われています。
術後に行動の変化はある?
元気で活発な本質的な性格は変わりませんが、気性が荒かったり、スプレー行為をしていたり、攻撃的であったりといった行動は治まるようです。
メリット
- 病気の予防
女の子うさぎに比べると少ないが、精巣の腫瘍は年をとるとなる確率が高いです。また、睾丸の炎症の予防にもなります。 - 尿スプレー
存在感を示すためにオシッコを飛ばすスプレー行為を防ぐことが出来ます。 - 攻撃性が減る
- 繁殖防止
学校のうさぎなどではよく行われます。
睾丸の大きさが変わっていないか、時々触ってみて片方が大きくなったり小さくなったりしていないか、または固くなっていないかなどをチェックして、おかしければ獣医師に見てもらいましょう。
デメリット
デメリットは女の子うさぎとほぼ同様です。
- 麻酔、手術のリスク
- 術後のケア
- 太りやすくなる?
女の子を追いかける時間がなくなるので、その分ゆったりしているのに、食事を今まで通りあげると太る
年をとると基礎代謝が減るので太ってくるのだが、食事を今まで通りの量であげるなどしていると、手術をしていてもしてなくても太る - 費用
手術のリスクと対処法
- 肥満太っているうさぎは呼吸がしにくく、いびきをかくこともあるので、痩せる
- 傷口をなめる・噛む
→こちらの病院では、「埋没方法」で糸を噛まない方法をとっているので普通は噛んだり舐めたりはしないらしいです。 - 食欲が落ちる、胃腸の働きが悪くなる
→事前に痛みをコントロールする - 高齢うさぎは病気を持っているかもしれない(潜在的に腎臓病、心臓病、肝臓病)ので気をつける
→ただ年齢だけで手術が出来ないと決めつけない方がいい
手術前の準備
- 病院を探す→フィーリングが合う病院や獣医師を口コミなどで探す
- 病院に慣れておく→うさぎが病院に慣れるとともに、飼い主も病院と仲良くなっておくことが大切。事前に健診(耳掃除、爪切り、検便など)などで、2から3回くらいは病院へ行っておくことが大切
- 事前検査(血液、心電図、エコー、x線)
例えば、血液検査でエンセファリトゾーン(日本のうさぎが50パーセントが持っている)を持っているか調べておくのもいい - 肥満気味のうさぎは痩せる→痩せるとリスクが減る。牧草を中心にペレットを少なめに。
ちなみに、こちらの病院では2kgのうさぎでペレットを朝晩10gずつを勧めているらしいです。
手術日の決め方
- うさぎの体調の良い時
- 生活面、精神面、経済面でゆとりのある時
入学式、受験の日とか忙しい時は辞める - 手術後、翌日などに病院へ連れて行ける日
*マイクロチップを入れたい人は、寝ている時に注射器で入れることが出来るそうです。マイクロチップは痛くなく、自然災害や火事などで迷子になった時に、誰のうさぎかが保護された時に分かります。
*こんな時はさけましょう!
- 家族の手術に対する考えがバラバラ
- 家族全員が理解する→皆の考えがバラバラだとうさぎに伝わってよくない
- 仕事が忙しい→年度末、決算、家の中がバタバタしている時
- 家庭が忙しい→引っ越しなどでうさぎがご飯を食べないのに手術は危険、旅行の計画、結婚式、介護など
- 学会で獣医がいないとか?など先生の予定を聞く
ちょっと考えられませんが、中には自分たちが旅行に行くので、ホテルにいる間に手術しておいてくださいっていう人もいるらしいです。
何かあったら大変ですよね。
手術の流れ
手術の流れは、その病院によって日帰り・入院などさまざまなので、ここでは割愛します。
こちらの病院では、ペインコントロールをしっかりしているそうです。
痛みを和らげる処置を手術の前にやっておくことで、ストレスを軽減や術後の食欲の低下を防ぐことが出来ます。
人間と同じように動物も痛いと感じてからだと痛み止めが効きにくいので、痛みが出る前に痛み止めを使うことで、術後すぐに食べ始める子も多いらしいです。
他の病院でも同じなのかはよく分かりません。
術後に気をつけること
- 食欲・元気があるか
- 便の大きさ、数、固さを観察
- 傷口を舐めると炎症を起こす
- 薬を指示通り与える!
飼い主さんが自宅に帰ってからどうやってあげるのか困る人が多いので、前もって獣医にデモンストレーションをしてもらい、その場で実際にやってみる。 - 普段からスポイドトレーニングをしてお
パインジュース、リンゴジュースなどをあげてスポイドに慣れさせておく
スポイドはうさぎの前から持っていかないで、後ろからもっていくようにするのがポイント! - 好きな食べ物に薬をつけて食べさせてみる
ただし、食べる箇所の最後の部分につけておくことがポイント!最初に口につけた時に薬の匂いや味がしたらそれで食べるのを辞めてしまいます。
まとめ
以上、うさぎの避妊と去勢手術の講義についてまとめてみました。
避妊・去勢をすると長生きするうさぎさんが多いそうですよ!
やはり病気を未然に防ぐことが出来るからでしょうか。
参考になれば幸いです☆