こんばんは(^-^)
おうちのうさぎさんが涙目になっていることはありませんか?
例えば異物が目に入ったりすると、生理現象として涙で洗い流そうとするのは、うさぎも人間と同じです。
しかし、その原因が鼻涙管閉塞を起こしている場合は注意が必要です。
鼻涙管が詰まる症状は、結構うさぎに多いです。
また、目と鼻の先が短いネザーランドドワーフやホーランドロップのうさぎに、比較的よく見られる症状です。
鼻涙管閉塞を起こすと、涙目、流涙、目やにが見られます。
今回は、うさぎに多い鼻涙管閉塞についてご紹介します。
鼻涙管閉塞の症状、原因、治療法、そして他に涙が出る原因についてもみていきます。
目次
うさぎの鼻涙管閉塞ってなに?
うさぎの鼻涙管が何らかの理由で細くなったり(狭窄)、詰まったり(閉塞)することを鼻涙管閉塞といいます。
鼻涙管(びるいかん)とは、目と鼻をつなぐ管のことで、下瞼の裏側に開いた小さな穴(涙点)からはじまり、鼻の穴の奥へと繋がっています。
涙腺で作られた涙は目の表面を潤し、外から侵入してくる菌や異物などを洗い流したり、角膜へ酸素や栄養を届ける働きをしています。
その際、余分な涙や役割を終えた涙は、鼻涙管を通って鼻の奥へ流されます。
本来、涙は蒸発したり。この鼻涙管を通って調整されるので、外に流れ出ることはありません。
しかし、鼻涙管が詰まると、涙が目から溢れてしまうことになります。
鼻涙管は涙点と上顎切歯の近くを通る部分で狭くなっているため、これらの場所で閉塞が起こりやすいと考えられています。
また、ペットのうさぎにはつぶれた鼻先を持つうさぎが多いのですが、この場合鼻腔が狭くなるので、鼻涙管が詰まりやすくなる傾向があるとも言われています。
また、鼻先が短いということは、あごの大きさに対して歯が収まるスペースが足りないので不正咬合になりやすいとも言われています。
鼻涙管が詰まる原因
鼻涙管が詰まる原因は様々です。
バスツレラ菌、黄色ブドウ球菌、ボックスウィルスなどで鼻涙管の細菌感染が原因になることもあれば、逆に結膜炎から鼻涙管の炎症が起こることもあります。
この炎症が続くと、鼻涙管が狭くなり鼻涙管閉塞が起こります。
上顎の切歯と臼歯の歯根は鼻涙管の近くにあるので、不正咬合によって鼻涙管が閉塞することもあります。
症状
鼻涙管閉塞を起こしていると、いつも涙目だったり、流涙、目やにが見られます。
また、細菌感染を起こしていると、白い濁った涙や、粘り気のある白っぽい目やにが出ます。
いつも涙で濡れていると、目の下が涙やけ(脱毛や皮膚の炎症)を起こしてしまいます。
また、顔のグルーミングの時に涙や目やにで前足が汚れるので、前足の被毛がガビガビになります。
治療
鼻涙管閉塞の治療は、鼻涙管の洗浄と目薬で治療することになります。
我が家のうさぎのつきも現在3歳ですが、これまで2回涙目になって通院しました。
動物病院で鼻涙管洗浄をしてもらいましたが、白い濁った水が鼻から出ました。
家では、目薬をしばらく続けていました。
鼻涙管洗浄
目の涙点から生理食塩水を流して、鼻涙管に詰まっている膿を鼻から排出させて鼻涙管を洗浄します。
流した液は鼻から出ますが、詰まっていたり細菌感染を起こしていれば白く濁った色になります。
目薬
家での治療として、動物病院で目薬を処方されると思います。
また、常に涙が出ていることで、目の周りが湿っている状態になるので、涙が固まって涙焼けを起こしてしまわないように、柔らかいガーゼなどで目の周りをきれいに拭いてあげてください。
その他のうさぎの涙の原因
うさぎの涙目は比較的よく見られる症状です。
原因は様々ありますが、主に下記の通りです。
生活環境
うさぎは、地面に近いところで生活しているので、牧草の粉や埃が目に入ることがあります。
そうすると、生理現象として涙を出して洗い流そうとします。
また、たばこ、アロマ、消臭剤などの刺激物が原因となって涙が止まらないこともあります。
ケージやうさぎが遊ぶ場所を掃除をまめにするなど、生活環境を見直しましょう。
流涙症
牧草などが目にあたり、瞼に傷が出来ることがあります。
そうすると、うさぎの涙が増えてあふれてしまうので、眼の周囲がいつも濡れてしまっている状態になります。
涙は、目頭にある鼻涙菅を通り鼻腔に排出されます。
この排出量をこえる涙の分泌がおきたり、鼻涙管がつまったりしたときに、涙があふれてしまいます。
涙の成分は、水分の他にタンパク質と脂質が含まれています。
あふれた涙の水分が蒸発して残ったものが目ヤニで、眼の周囲の毛などに付着します。
この場合は、眼の洗浄と点眼で治療します。
目の病気
結膜炎や角膜炎などの、目の病気が原因で涙目になることがあります。
結膜炎
結膜とは眼球の白目部分と、まぶたの内側部分の粘膜の事を言います。
この粘膜に炎症が起きる病気を結膜炎と言います。
バスツレラ菌の感染や飼育環境が原因で起こります。
結膜炎になると下記のような症状が見られます。
- まぶたがはれる
- 目が充血して赤くなる
- 涙が多く、目周りの毛が濡れている
- 目やにが出る
- まぶしそうにしている
角膜炎
角膜炎とは、目の表面の角膜に傷がつき、細菌が増えて炎症を起こした病気の事を言います。
角膜炎が悪化すると、角膜潰瘍になることもありますので注意が必要です。
角膜炎は、飼育時にうさぎの目に傷がついたり、慢性の結膜炎や角膜炎、歯根の異常などが原因になることもあります。
角膜炎になると、下記のような症状が見られます。
- 目が痛いので、目をしょぼしょぼさせる
- 涙目になる
- 目が白く濁り、白目が充血する
詳しくは、こちらの記事も参考してみてね!
まとめ
以上、うさぎの鼻涙管閉塞についてご紹介しました。
鼻涙管閉塞は比較的うさぎによく見られる症状です。
鼻涙管閉塞で涙目になっているのか、他の原因で涙目になっているのかで治療法は変わってきますが、異変に気づいたらすぐに動物病院で診てもらいましょう。
参考になれば幸いです☆