こんばんは(^-^)
去年の12月に、我が家のうさぎのつきの耳にダニがいることが分かり、これまで3回病院で駆虫薬を投薬してもらいました。
それぞれの通院の様子はこちらの記事をどうぞ☆
今回はうさぎに寄生するダニについて調べてみましたので、まとめてご紹介したいと思います。
目次
うさぎに寄生するダニの種類とは?
ダニは、動物の種類によって決まった種類が寄生します。
うさぎに寄生するダニの種類は、ウサギキュウセンダニ(耳ダニ)、ウサギツメダニ、ズツキダニがあります。
それぞれご紹介します。
ウサギキュウセンダニ(耳ダニ)とは?
ウサギキュウセンダニ(耳ダニ)は、耳の皮膚下に寄生します。
うさぎの耳垢や皮膚から流れ出る液をエサにします。
ウサギキュウセンダニによって炎症が起きることを、耳疥癬(みみかいせん)または耳ダニ症と呼びます。
ウサギキュウセンダニが耳に寄生すると、耳介(耳の長い部分の内側)にフケや赤い発疹が見られます。
発疹が出来てただれた箇所から液が出て固まり、薄茶色から黒褐色の分厚いかさぶたが出来てきます。
耳から嫌な臭いがしたり、感染している方の耳を倒したり、落ち着きがなくなるなどの症状も見られます。
かさぶたの下でダニが増殖することでかさぶたが広がり、その重みで耳が下がってくることもあります。
耳を酷く痒がるので、後ろ足で耳を激しく掻くことで傷が出来たり、落ち着きがなく頭を振ることがあります。
また、痛みを伴うことがあります。
耳に起きた炎症が体の部分にも広がると、毛が抜けたり、かゆみやフケが見られます。
耳ダニ症は症状が進行すると、中耳(鼓膜から奥)にも二次的に細菌感染を起こして炎症が広がります。を起こすことがあります。
外耳炎や中耳炎から脳に炎症が及ぶこともあり斜頸を発症することもあるので、異変に気づいたら早めに動物病院を受診しましょう。
ウサギツメダニ
ウサギツメダニは、うさぎの頭、背中、お尻の被毛に寄生します。
うさぎの皮膚に寄生し、フケを食べたり体液を吸ったりします。
健康なうさぎであれば感染していても無症状なことがありますが、免疫力が落ちると皮膚の赤みやかゆみ、フケ、薄毛、脱毛、かさぶたなどの症状が見られます。
床材やうさぎ爪ダニが寄生している動物と接することで感染します。
子うさぎ、高齢うさぎ、病気やストレスなどで免疫力が低下していると、ダニが増殖して症状が出てきます。
ウサギツメダニは、犬や猫など他の動物にも感染する人と動物の共通感染症で、人が感染すると手足にかゆみを伴う赤い発疹ができます。
ズツキダニ
ズツキダニはうさぎの被毛に寄生し、皮膚に降りて体液を吸います。
寄生しても、うさぎ自身が毛づくろいをすることで取り除かれるため、症状が出ることがほとんどありません。
加齢、肥満、怪我で上手に毛づくろいが出来なくなると、ダニが増殖してその姿を目で確認することが出来ます。
基本的にうさぎには無害と言われています。
ダニの原因
ダニが寄生する原因は、いずれのダニも感染しているうさぎとの接触によってうつります。
親子感染の場合もあります。
また、ストレスや加齢などにより免疫力が低下していると、症状が出て来たりダニが繁殖しやすくなります。
ダニの治療法
ダニの治療法は、ダニが寄生しているかどうかの検査から始まります。
ウサギキュウセンダニやウサギツメダニが寄生しているかどうかは、皮膚片やかさぶたを顕微鏡で検査します。
ウサギキュウセンダニの場合は、特徴的な症状がみられるので肉眼で診断出来ることもあります。
ダニのライフサイクルは3週間と言われているので、駆虫剤を2週間おきに3から4回繰り返し投与します。
ノミ駆除剤も効果的とされています。
うさぎを多頭飼育している場合は家にいる全てのうさぎを同時に治療し感染が広がらないようにしなければいけません。
かさぶたは自然にとれるので、無理やりとろうとしないでください。
ウサギキュウセンダニやウサギツメダニはうさぎの体を離れても生きているので、うさぎへの治療と同時に、ケージやうさぎが使っていたおもちゃなどを綺麗に掃除しましょう。
ダニは水で洗濯しただけでは死なないので、60度以上の熱湯消毒が有効です。
ダニの予防法
うさぎのダニの予防法としては、いずれのダニもダニに感染したうさぎと接触させないものはもちろん、うさぎが集まる場所に行くときも注意しましょう。
うさぎの耳掃除は定期的に行う必要ありませんが、汚れや匂いが無いかのチェックは飼い主さんが定期的に行いましょう。
我が家のうさぎ ダニ発見から治療まで
ある日つきの耳の内側を見ると、皮膚がでこぼこしていて赤くなっていているのを見つけました。
そこで病院にいくと、「ダニかもしれませんね」ということで検査してもらいました。
デコボコしているのは、耳の皮膚の下に寄生するダニかもしれないとのことでした。
実際に皮膚下にダニがいるかどうかを調べるには皮膚を削り取る検査が必要だそうですが、ダニの駆虫薬は皮膚表面だけでなく皮膚下のダニにも効果があるので、あえてそのような検査は必要ないとのことでした。
そこで、でこぼこしている個所の皮膚をセロハンテープで採取して調べてもらったとこと、ダニの死骸が見つかったので治療を開始しました。
レボリューション6%というお薬を、2週間おきに投与します。
このお薬は、皮膚表面だけでなく、皮膚下にいるダニにも効果があります。
犬猫用ですが、うさぎにも安全で効果があることが証明されています。
投薬は自宅でも出来るそうですが、状態を見ながら投与していった方がいいということでこれまで2週間おきに通院し、合計で3回投与してもらいました。
薬はダニの成虫には効果がありますが、卵には効果がないために、卵が成虫になるダニのライフサイクルに合わせて2週間おきに投与します。
今後は、1ヶ月おきの投与に切り替えて様子を見ていきます。
つきの場合は、酷く痒がるといった症状は見られませんでした。
早期に発見できたからかもしれません。
つきのダニ治療にかかった費用
これまでのつきのダニ治療にかかった費用は
- 皮膚検査 1000円
- レボリューション一回投与につき 1400円x3回=4200円
- 再診料 500円x3=1500円
合計 6700円 です。
つきはペット保険に加入しているので、半額になります。
うさぎが刺されることがある吸血ダニ
イエダニ、マダニ、ヒゼンダニはうさぎに寄生するダニではありませんが、うさぎも刺されることがあります。
吸血性のダニなので、刺されると貧血やそれに伴う全身症状が現れることがあり危険です。
イエダニはネズミ類に寄生するので、ネズミが出入りする環境が近くにある場合は注意しましょう。
公園やお外でうさんぽをさせる際には十分に注意しましょう。
まとめ
以上、うさぎに寄生するダニについてご紹介しました。
飼い主さんの定期健康チェックで、お耳の内側もよくチェックしてあげましょうね。
参考になれば幸いです☆
参考図書:新版 よくわかるウサギの健康と病気