こんばんは(^-^)
うさぎのウンチはコロコロした硬い便と柔らかい匂いの強い便の2種類あります。
柔らかい便は「盲腸便」と言って、うさぎにとって大切な栄養分なので、うさぎは肛門に口をつけて食ふんをします。
我が家にもうさぎのつきがいますが、この盲腸便だけは申し訳ないけど、匂いが強いのでいつまでたっても慣れません(汗)
今日は、うさぎのウンチである盲腸便と硬便について見て行きたいと思います☆
目次
うさぎのウンチの種類
うさぎのウンチには、盲腸便と硬便の2種類があります。
盲腸便とは、柔らかいぶどうの房のような形をした便で、うさぎはこの盲腸便を食べることにより体に栄養分を取り入れます(写真右)。
硬便とは、コロコロした匂いの少ない便で、ほぼ栄養分はありません(写真左)。
うさぎは盲腸便を食べる事でよく知られていますが、実はコロコロした硬便も食べます。
どちらも、うさぎにとって体に取り入れる栄養効率を高め、野生で低品質なエサの条件でも生存を可能にします。
www.usagitokurasu.blog
うさぎの便が出来るまで
うさぎの便が出来るまでを簡単にまとめました。
- 食べる
牧草やペレットを、歯で細かく擦りつぶす - 胃
擦り潰された食べ物は胃に届く
胃の消化液で、糖質やタンパク質が消化・吸収される - 十二指腸
その後十二指腸に移行し、糖質、ビタミン、タンパク質などが消化液で分解・吸収される - 正円小嚢(せいえんしょうのう)
小腸で吸収されなかったものは、盲腸と結腸の境目の正円小嚢という場所へ送られます。
ここが、盲腸便と硬便が出来る分かれ目です。
正円小嚢で細かい食物繊維は盲腸に運ばれて、微生物の力で発酵されて盲腸便が作られて、肛門から排出されます
うさぎは、これを直接肛門に口をつけて食べます。
一方、正円小嚢で不要とされたものは、結腸に送られ硬便(丸いコロコロした便)として肛門から出されます。
うさぎの盲腸便と硬便の違いとは?
それでは、うさぎの盲腸便と硬便はどのように違うのでしょうか!
うさぎの盲腸便
うさぎの盲腸便は、微生物の力で発酵されたタンパク質、ビタミンB、ビタミンKなどの栄養分が豊富に含まれています。
これらの栄養素は、自然で暮らすうさぎが食べる植物だけでは得られない、必須の栄養素です。
ちなみに、盲腸便を食べられないようにされたうさぎは、健康障害を起こしやがて死亡するそうです。
盲腸便はうさぎにとっていかに大切かが分かりますよね!
盲腸便は、食後約4時間後、早朝から午前中に排出されます。
これは、ペットのうさぎでは生活環境により変わってきます。
盲腸便の排出中は、堅い便は出ません。
盲腸便は結腸で分泌される粘膜で覆われていて、ぶどうの房のような形で排出されます。
うさぎはこれを咀嚼せずに食べることで、栄養分を生きたまま取り入れることが出来ます。
例えば、エリザベスカラーをしていて盲腸便をうまく食べる事が出来なかったりで、落ちた盲腸便をあげる必要がある時は、膜を破らないようにしてあげてくださいね。
うさぎは何故硬便を食べるの?
では、硬便は栄養素がほとんどないと言われていますが、何故うさぎは食べるのでしょうか?
はっきりとした理由は分かりませんが、下記の理由が考えられます。
繊維質が足りていない
硬便は大きな繊維質で構成されているので、繊維質が少ない食事の時に食べている可能性があります。
おうちのうさぎが牧草をよく食べているか、もう一度確認しましょう。
野性の習性の名残
野生のうさぎは、被捕食動物なので存在の痕跡を隠す習性があります。
その習性が残っていて、硬いウンチも食べて痕跡を消そうとしているのではないかとも言われています。
また、野生のうさぎは盲腸便も硬便も普通に食べているそうです。
余すことなく栄養分を取り入れようとしているのですかね。
なお、うさぎは食事や水が得られない時でも、盲腸便や硬便を食べて、体内を再循環させることにより約1週間は生き延びる事が出来るそうです!
牧草などの香りが残っている
牧草の香りやペレットの匂いが残っているので、食べるのではという説もあります。
まとめ
以上、うさぎのウンチ、盲腸便と硬便についてまとめてみました。
うさぎさんの体って、うまく出来ていますよね。
参考になれば幸いです。
参考文献:うさぎと暮らす No72