こんばんは(^-^)
先日、うさフェスで獣医師の方たちによるオンライン講義がありました。
全て視聴させて頂きましたが、とても勉強になりました。
今回は、その中でうさぎさんの消化器の特徴についてまとめてみました。
目次
うさぎの消化器官の特徴
うさぎの消化器には、下記の3つの特徴があります。
消化管容積が大きい
うさぎの消化器官の特徴として、他の動物に比べてとても消化管容積が大きいことがあげられます。
盲腸が大きく、後腸発酵消化という盲腸で食べ物を発酵させて消化吸収をします。(うさぎの胃と盲腸は、消化管の約80%をも占めています。)
また、犬と比べるとうさぎの腹腔はとても大きく、その腹腔の中で、犬では小腸が大部分を占めているのに対して、うさぎは盲腸が大部分を占めています。
うさぎは吐くことができない
一般的に、うさぎは食べたものを吐く事が出来ないと言われています。
それらの理由として下記の3つがあります。
- 胃に食ふんが溜まる場所である胃盲嚢の割合が、他の動物に比べて大きい
- 噴門径(食道から胃に入るところ)が細い
- 噴門括約筋(胃に存在する閉める筋肉)の境界隆起が発達している
*これに関しては、実際には、吐くうさぎがいるということをうさぎ星さんが言っています。
結腸分離機能(硬便と盲腸便を作り分ける機能)
結腸分離機能は、正円小嚢と近位結腸が協力して消化管内容物を分離しています。
繊維質の長さによって、盲腸に小さい粒子を、結腸へ大きい粒子を送ります。
消化性繊維質は盲腸へいき盲腸便となり、不消化性繊維は結腸へいき硬糞となります。
ウォッシュバック型
うさぎの結腸分離機能は「ウォッシュバック型」という特殊な機能を持っています。
それは、一旦回腸から結腸へいき、短い繊維のみ戻ってきて小さい粒子のみ盲腸へ入れる仕組みになっているのです。
絶えず動く消化管
うさぎは、牧草のような低栄養の食事から栄養を作り出すために、盲腸便を作って発酵させています。
ここで、うさぎは完全草食動物とおっしゃっていますが、野生のうさぎはセミを食べるうさぎさんもいるようです。
このように、うさぎは高性能な消化管をもっていて、それが絶えず動いていないといけません。
消化管を絶えず動かすために大事な物は、繊維質(牧草)、水分(水、野菜など)、運動です。
まとめ
うさぎの消化器官は、低栄養の食事から栄養を作り出すために高性能で特殊な消化器官を持っているのですね。
以上、参考になれば幸いです☆