こんばんは(^-^)
先日、うさフェスで獣医師の方たちによるオンライン講義がありました。
今日は、うさぎの神経系の病気についてまとめていきます。
とても難しかったですが、もしもなっても慌てないように、こういうことがあると知っておくだけでも、おうちのうさぎさんを守ることが出来るのではと思い、シェアさせて頂きます。
長いので、前半と後半に分けてまとめて行きます。
目次
神経って何?
神経は、大きく中枢神経と抹消神経という二つに分かれます。
脳や脊髄は、中枢神経と呼ばれています。
そして、脳と脊髄から枝分かれしているもの(手や足、臓器)を抹消神経を呼びます。
斜頸と眼振
うさぎの神経系の病気で特に多いものが、斜頸と眼振です。
(実は斜頸と眼振は、病名というより症状のことを言うのですが、ここでは簡単に病気と呼ばせていただきます)
斜頸と眼振の原因
脳内の前庭系(内耳、小脳、それらの伝達経路)が何らかの理由で障害を受けると、次のような症状が出ます。
- 首が片側に傾く斜頸
- 眼振
- 運動失調
- 転倒など
そして、これらを「前庭疾患」と呼びますが、障害が生じている部位により、抹消前庭神経障害と中枢前庭神経障害に分かれます。
抹消前庭神経障害
中耳と内耳の両方に影響を及ぼす疾患では、顔面神経や眼球への神経が障害されていることがあります。
例えば、顔面神経麻痺で顔が動かなくなったり、片目の瞳孔が小さくなったりします。
また、平衡障害が現れて、転倒しやすくなります。
中枢前庭神経障害
小脳や大脳などで、問題があった時に起こる障害の事を言います。
一般的に顔面神経麻痺や縮瞳以外の脳神経異常、例えば、発作やローリングであれば、中枢性前庭障害といいます。
原因は、膿瘍やエンセファリトゾーンが関係していることが多いです。
エンセファリトゾーン症の病原体は脳に寄生するので、中枢性の神経障害を引き起こします。
内耳炎や中耳炎は、末梢性の神経障害を起こしますが、放っておくと中枢性の神経障害まで波及することがあるので注意が必要です。
その他、うさぎの前庭疾患を引き起こす原因として、アライグマ回虫、膿瘍、外傷、トキソプラズマ症などがありますが、詳細は、ここでは省略します。
まとめ
以上、うさぎの神経系の病気についてまとめました。
長くなるので、次回に続きます。
次回は、内耳炎・中耳炎、エンセファリトゾーン症について、そしてそれらの症状や治療方法についてご紹介します☆