こんばんは(^-^)
新型コロナウィルス感染症が猛威を振るっていますが、一向に終息する気配がありませんね。
うさぎへの感染例はありませんが、動物では犬、猫、ミンク、フェレット、ゴールデンハムスターなどでの完成報告がありますので、気をつけるに越したことはありません。
今回は、この機会にうさぎが感染する感染症にはどんなものがあるのかをご紹介します。
目次
ウィルスによるうさぎの感染症
ウィルスによるうさぎの感染症には、下記のようなものがあります。
日本では、ペットのうさぎがかかったウィルス感染症はほとんどありません。
兎ウィルス性出血病(ウサギカリシウイルス)
兎ウィルス性出血病に感染したうさぎは、元気や食欲がなくなり、発熱を引き起こします。
また、神経症状や鼻出血などの症状が見られ、全身臓器の出血により数日のうちに死亡します。
何も症状を示さないまま突然死することもあり、致死率は40~90%と高い怖い病気です。
兎ウイルス性出血病の主な感染経路は、口、鼻および目です。
感染したうさぎやその死骸、血液、排せつ物等と直接接触することにより広がります。
ウィルス性腸炎
ロタウィルスや、新型ではないコロナウィルスの感染が稀に報告されています。
粘液種症(ポックスウィルス)
うさぎが粘液種症に感染すると、顔面、耳、陰部が膨張したり、しこりが出来たりします。
ノミや蚊に寄って感染します。
細菌によるうさぎの感染症
細菌によるうさぎの感染症には、下記のようなものがあります。
エンセファリトゾーン症
エンセファリトゾーンに感染したうさぎの尿から排出された胞子を、他のうさぎが口から摂取することで感染します。
主に腎臓と中枢神経に寄生し、斜頸、ローリング、白内障など様々な症状を引き起こします。
皮膚真菌症
真菌が原因で丸く脱毛し、皮膚はフケが出て痒みが出たりと皮膚炎を起こします。
子うさぎや老齢うさぎに多く見られます。
パスツレラ症
パスツレラ菌が原因で、スナッフル(鼻風邪)や腫瘍などの症状が見られます。
サルモネラ症
サルモネラ菌が原因で、流産や新生児の死亡が見られることがあります。
うさぎ梅毒
うさぎ梅毒は、トレポネーマ症やスピロヘータ症とも呼ばれます。
糸状・らせん状の細菌(スピロヘータ)の交尾などの粘膜接触や母子間での感染が見られます。
陰部が腫れたり、口や眼、鼻の周りなどに小さな水疱(すいほう)ができます。やがて、水泡が潰瘍になりかさぶたが出来ます。
痒みが出ることで顔をグルーミングしますが、それにより前脚にも同じような症状が見られることがあります。
寄生虫によるうさぎの感染症
寄生虫によるうさぎの感染症には、下記のようなものがあります。
コクシジウム症
コクシジウムに感染しているうさぎの糞には、コクシジウムの卵(虫卵)が含まれています。
その糞が付着した食事を他のうさぎが食べることで口から感染します。
腸コクシジウム症と肝コクシジウム症があります。
腸コクシジウム症は、下痢を引き起こし、重症化すると血便が見られることもあります。
肝コクシジウム症は、食欲不振や激しい下痢、肝臓の腫大、黄疸、腹水が見られます。
蟯虫(ぎょうちゅう)
うさぎの便の表面に、糸のような虫がついていることがあります。
ほとんど無症状なことが多いようです。
毛様線虫
うさぎの胃に寄生しますが、見られるのは稀です。
その他
リステリア症、仮性結核症、クリプトスポリジウム、ペスト、プルセラ症、レプトスピラ症、ブドウ球菌感染症、連鎖球菌感染症、ティザー病、緑膿菌感染症など様々な感染症があります。
うさぎの感染症を予防するには?
うさぎの感染症を予防するには、まずは清潔な飼育環境を心がけることが大切です。
また、感染したうさぎを他のうさぎと接触させないなどの心がけも大切です。
飼い主さんも外出から帰った後や他のうさぎを触った後は、こまめに手洗いや除菌などをして、菌をうさぎに移さないようにしましょう。
まとめ
以上、うさぎの感染症はどんなものがあるかをご紹介しました。
感染症にならないためには、清潔な飼育環境を整えて、ストレスを溜めない免疫力をつけることが大切ですね。
参考になると幸いです☆