こんばんは(^-^)
うさぎの目のしくみ、うさぎの鼻のしくみ、うさぎの毛と皮膚のしくみ、うさぎの歯のしくみに続く、「うさぎの体を知ろう」シリーズ第5弾です!
今回は、うさぎの耳のしくみとかかりやすい耳の病気、その予防方法にをご紹介します☆
目次
うさぎの耳のしくみ
うさぎの耳のしくみはどのようになっているのでしょうか?
大きな長い耳はうさぎのチャームポイントの一つですが、ちゃんとしくみがあるんですよ!
うさぎは、自由自在に耳だけを動かして周囲の音を聞き分けることが出来ます。
つまりうさぎの耳には集音器の役割があるのです。
またうさぎは汗をかくことが出来ないので、耳の表面で体温調節をしています。
こちらにうさぎの耳の役割について詳しく書いています!
うさぎがかかりやすい耳の病気
うさぎの耳は、外耳、中耳、内耳と分かれますので、順に見て行きましょう!
すみません、下手な図ですがご了承くださいませ。
外耳炎
「外耳」とは耳介(耳の穴から外側部分)から鼓膜までの場所の事を言います。
この場所が細菌感染を起こし炎症が起きる病気を外耳炎と言います。
また、耳ダニも外耳炎の一種です。
原因
うさぎは耳を後ろ足で掻いたり、グルーミングの時に、前足で耳をこすってお手入れをします。
この時に、爪が伸びすぎていると耳を傷つけてしまい、このような傷から細菌感染がおこるのです。
また、湿度の高い飼育環境で、細菌が繁殖しやすくなり、感染が広がりやすくなります。
症状
- 耳が痒い、かゆみのために頭を振ったりする
- 外耳炎になっている方の頭を倒していたり、頭を傾ける
- 耳の中が赤くなっている、腫れる、嫌な匂いがする、変色した分泌物や膿が出る、
- 耳を触ると嫌がる
- 耳ダニの場合は、耳の中にかさぶたが出来る
- 慢性化すると、皮膚がゴツゴツして厚くなってくる
予防法
爪は定期的に切りましょう。
自宅で切ることが難しい場合は、動物病院やうさぎ専門店に連れて行って切ってもらってください。
耳の内側の皮膚は薄く傷つきやすいので、通常耳掃除を行う必要はありません。
もし、耳垢が溜まっているようだったら、動物病院に連れて行きましょう。
外耳炎は放っておくと、中耳炎、内耳炎に進行することがあり、神経に影響を及ぼす事があります。
外耳炎を起こしていることに気づいたら、すぐに動物病院に連れて行ってください。
湿度と温度の管理に注意しましょう。
ロップイヤーの子は特に注意!
我が家のうさぎのつきはホーランドロップですが、ロップイヤーの子は耳が垂れているので、耳の通気性が悪く、耳垢が溜まりやすい傾向があります。
耳垢がひどくなれば外耳炎になる可能性があるので、自宅で耳をあげて耳垢が溜まっていないか定期的にチェックしてあげてくださいね☆
中耳炎
鼓膜から内耳までの場所を「中耳」と言います。
中耳が細菌感染を起こし炎症を起こす病気を中耳炎と言います。
原因
外耳炎から中耳炎に進行することがあります。
耳管は鼻の奥とつながっているため、鼻炎を起こしていると耳管を通じて中耳に細菌感染が広がります。
また、膿が溜まりすぎると鼓膜が破裂して外耳炎や内耳炎に進行することがあります。
頭をひどく振ったり、耳を掻いていても耳ダニなどの寄生虫が見つからない場合は、中耳炎の可能性があります。
症状
- 多くの場合は無症状
- 頭を振る、見を掻く、膿状の液が出ることがある
- 神経の障害によって、顔面麻痺、斜頸*1、運動失調が見られることがあります。
予防法
中耳炎は、外耳炎や鼻炎から進行することがあるので、これらの病気の症状がある場合は、すぐに動物病院に連れて行きましょう。
内耳炎
中耳の奥にあり、三半規管や蝸牛といった器官がある場所を「内耳」と言います。
ここが細菌感染を起こす病気が内耳炎です。
うさぎの斜頸を起こす原因は、内耳炎が多いです。
また、内耳炎は脳炎や髄膜炎に進行することがあるので注意が必要です。
耳ダニを放っておくと、内耳にまで感染が及び難聴になる危険性があります。
原因
内耳炎の原因は、多くの場合バスツレラ菌です。
口や鼻から入ったバスツレラ菌は、耳管を通って中耳に感染し、中耳から内耳へと感染が広がります。
歯根膿瘍の原因菌が中耳や内耳に及ぶこともあります。
また、外耳炎から、中耳や内耳へを進行することもあります。
症状
平衡感覚の異常により、斜頸、運動失調、眼振が現れることがあります。
予防法
外耳炎、中耳炎、鼻炎が見られたらすぐに動物病院で治療しましょう。
まとめ
以上、うさぎの耳のしくみ、かかりやすい耳の病気、その予防方法についてまとめてみました。
参考になれば幸いです☆
*1:平衡感覚が保てなくなり、首が傾いたり歩けなくなる病気