こんばんは(^-^)
今回は、うさぎにもある思春期についてご紹介します。
思春期は、発情が始まる時期でもあり、飼い主さんにマウンティング(カクカク)といった行為も見られます。
他には、足ダンを頻繁にする、ウンチを部屋中にばらまく、抱っこや爪切りは断固拒否!といった、赤ちゃんの時期とは打って変わって自己主張が強くなり、飼い主さんに反抗してくる行為も見られます。
これがうさぎの思春期です。
うさぎの思春期は、いわゆる第2のしつけの時期であると同時に、うさぎも私たちをしつけようと思っているのです。
今回は、うさぎの思春期が始まる時期や行動の変化についてご紹介します。
思春期を迎えたうさぎさんとうまく付き合って、飼い主さんとうさぎさんが快適に暮らせるように対策を考えていきましょう。
目次
うさぎの思春期っていつから始まる?
うさぎは生後6ヶ月でほぼ大人になりますが、思春期は一般的に生後3ヶ月から5ヶ月頃に始まります。
人間の年齢でいうと7歳から12歳頃になるので、うさぎの思春期は思っているよりも早く訪れますね。
赤ちゃんうさぎをお迎えする場合は生後2ヶ月を過ぎた場合が多いので、お迎えしてすぐに思春期がやってくることが多いようです。
思春期をきっかけに、うさぎと飼い主の関係性が試されるようになってきます。
- うさぎにとって飼い主はどんな存在?
- 上下関係ではどちらが上?
このあたりが、思春期を迎えたうさぎと向かい合う時のポイントとなってきます。
うさぎの思春期は、飼い主との関係が確立するまで続くといっても過言ではありません。
言い換えれば、思春期はうさぎとの関係が確立する大切な時期なのです。
うさぎの思春期に起こる行動の変化
思春期に入ったうさぎには、具体的にどんな行動の変化が見られるのでしょうか?
よくある行動を挙げてみます。
性別による思春期に見られる行動の違い
思春期に見られる行動に、男の子と女の子という性別による違いはあるのでしょうか?
実は先ほど述べた行動は、男の子と女の子のどちらにも見られるのです。
カクカクしたりオシッコを飛ばすから男の子というわけでもなく、女の子でもそのような行動が見られるうさぎがいます。
ただし、思春期に見られる男の子と女の子の行動の目的には、それぞれ違いがあります。
次に、男の子と女の子で違いがない行動もありますが、一般的に男の子と女の子でそれぞれ顕著に見られる行動は次の通りです。
男の子に主に見られる行動
男の子は、どちらかといえば女の子よりも落ち着きにかけるところがあり、ホルモンの変化に操られているかのように、行動が途切れることなく続くことが多いようです。
- マウンティング
マウンティングは、女の子の背中に乗って腰を振る行為です。
カクカクとも言いますが、飼い主の腕や足、ぬいぐるみにすることがあります。
- スプレー
スプレーとは、おしっこを飛ばして、自分の縄張りを主張することです。
部屋んぽ 時に、部屋の中のものや飼い主さんに対して飛ばすことが多いです。
部屋で自分のにおいがついていないものを見つけた時に、おしっこを飛ばすことがあります。
- スタンピング
スタンピングは、「足ダン」とも呼ばれ、仲間に危険を知らせたり、威嚇する時などに後ろ足を地面に踏み鳴らすことです。
思春期には、イライラしているので、スタンピングが多くなることがあります。
ごはんが遅かったり、ごはんの味がいつもと違うことでスタンピングをするうさぎもいます。
- マーキング
肛臭や顎下の臭腺から出る分泌液をこすりつけて、自分の匂いをつけようとします。
部屋んぽの時やうさんぽでは、縄張りをひろげようと家具などあらゆるものにマーキングをしようとします。
- 甘える
飼い主さんに甘えてずっとくっついてくることがあります。
その他、縄張り意識が強くなり、飼い主がうさぎの縄張りに入ると威嚇して噛みつくといった行為が見られることもあります。
女の子に主に見られる行動
一方女の子は、気性が荒くなり、独立心を見せて、飼い主に対してもある一定の距離を置こうとします。
- 気性が荒くなる
気性が荒くなり、縄張りに入ると威嚇して噛みつこうとしたり、飼い主さんの言うことを聞かなかったりすることがあります。
飼い主さんが掃除のためにケージに手を入れると、巣を守ろうとするかのように縄張りを主張して噛みつこうとします。
そして、スタンピングをしたり、「ブブブッ」と怒ることがあります。
- 偽妊娠
女の子の場合、もう少し大人になると偽妊娠の兆候が見られることがあります。
偽妊娠とは、実際は妊娠していないのに、妊娠した場合と同じ変化が体に起こるのです。
そうなると、自分の毛をむしって、巣を作ろうとします。
性ホルモンが関係していますが、飼い主が背中やお尻辺りを撫でると外部からの刺激を交尾と勘違いして排卵が起きてしまったり、他のうさぎにマウンティングされたりした場合に起こると言われています。
偽妊娠を起こすと、お腹、肉垂、お尻の部分から自分の毛を抜き、巣作りをしようとします。
15日から20日ほど様子を見ればおさまりますが、これを繰り返すようであれば乳腺炎などの病気の原因となることもあるので注意が必要です。
また毛を抜くことで、毛を大量に飲み込んでしまう可能性もあり、うっ滞の原因になり可能性もあり危険です。
我が家のうさぎに見られた行動の変化
我が家には現在男の子のホーランドロップがいます。
先代うさぎはミニうさぎの女の子でした。
我が家のうさぎの場合、男の子と女の子では全く行動が違っていました。
先代うさぎ みっふぃ(女の子)
7ヶ月頃からでしょうか、縄張りをどんどん広げていき、ホリホリが激しくなり、とても気性が荒くなりました。
私が手を出そうとすると、すごい勢いで噛みついてきて、明らかに気性が荒くなってイライラしている様子でした。
偽妊娠の行動も見られました。
首下の毛も自分で抜いていたのか、禿げていたことにある日気づきました。
まとめると、、、
- 気性が荒くなる
- 縄張り意識が強くなる
- 偽妊娠
と言った行動が見られました。
つき(男の子)
つきは、みっふぃとは性別が違っていたのもありましたが、全く違った行動が見られました。
つきは、生後3ヶ月過ぎた頃から、お尻をバタバタさせるしぐさが見られました。
うさぎ専門店のスタッフに相談したら、「それは発情期の行動だから、そのうち腰を振るようになるわよー。」なんて言われてまさにその通りになりました。
カクカクは日に日に激しくなり、一日中ソワソワ、カクカクをしていました。
そして、すぐにオシッコを飛ばし、ウンチをそこら中にばらまいていました。
とにかく甘えん坊度合いが強すぎて、ずっと私の後をついて回っていました。
これは、可愛くて仕方なかったのですがね。
ずっと飼い主にくっついてきて、手をつかんでカクカクしようとしたり、ボールにカクカクしたりするようになりました。
しかも一日中この行動が見られて、寝てたかと思うと突然起き出してカクカクし始めたりするので、見ていてとてもしんどそうで心配になるほどでした。
サークルを立てていましたが、お構いなしに縄張りを広げようと必死でした。
そして、あらゆるところに顎をすりすりして匂いをつけていました。
自分以外の匂いがついたものには、すぐにオシッコを飛ばしていました。
オシッコ飛ばしは掃除が大変なので、これはちょっと困りました。
余談ですが、自然界ならオシッコをいっぱい飛ばせば、モテモテになるそうですよ。
つきは、間違いなく自然界ではモテモテになっていたでしょう!
まとめると、、、
- 甘える
- スプレー
- マウンティング
- マーキング
と言った行動が見られました。
スタンピングが多くなるという行動は、特に見られませんでした。
思春期うさぎと上手に付き合うには?
思春期はどんなうさぎにも訪れますが、どのように付き合って行ったらいいのでしょうか?
まずは思春期うさぎの気持ちをよく理解したうえで、飼い主とうさぎの関係性を作っていきましょう。
この時期に築いた関係性は、今後の飼い主とうさぎの関係の基盤になるので、しっかりとしつけをする必要があります。
とは言っても、この時期に築いた関係性で、うさぎがリーダーになっている家も実際にはたくさんあるでしょう。
うさぎのやりたい放題はあまりおすすめしませんが、たまにはうさぎのわがままも、愛で受け止める必要が出てくるかもしれません。
最終的には、飼い主とうさぎが幸せに暮らせるのであればそれでいいのではないかと思います。
お互いの妥協点を見つけていくことが大切です。
次に、思春期によくある問題行動への対処法をご紹介しておきます。
ガジガジ・ホリホリはおもちゃで対応
齧ったり掘ったりすることはうさぎの本能ですが、思春期にはそれらの行動が激しくなることがあります。
木製の家具を齧ったり、電気コードを噛み切ったり、壁紙を破ったりするなどはうさぎの典型的な行動です。
うさぎの歯の破壊力には驚かされますが、物を齧るという行為は本能的なものなので辞めさせることは難しいのです。
従って、あらかじめ齧られないように対策をしておくことをおすすめします。
家具や壁紙に近づけないようにサークルで遊ばせたり、プラスチック製のカバーを貼ってうさぎが齧ることが出来ないようにしたりする工夫が必要です。
電気コードはうさぎが届かないところに隠しておき、万が一届いたとしても安全なようにコードカバーをつけておきましょう。
電気コードを齧ると感電する危険性もあります。
壁紙を貯めて消化管閉塞を引き起こす危険性もあります。
カーペットなどを掘ることが好きなうさぎは、掘りながら齧って飲み込んでしまう危険性もありますので要注意です。
カーペットがボロボロになるだけでなく、うさぎの胃に溜まってうっ滞を起こし大変危険です。
代わりに食べても安全な牧草や藁で出来たおもちゃなどを与えてあげて、思いっきり齧ったり掘ったりさせてストレスを発散させてあげましょう。
またカーテンを掘る場合は、カーテンを高い位置でまとめ床につかないようにしておきましょう。
ケージのガジガジは毅然とした態度で無視
ケージから出して部屋んぽする時間を決めていても、出したら最後、絶対戻らないということはよくあることでしょう。
そしてケージに入っても、ガジガジして出せ出せ攻撃が止まらないことも。
仕方なく出してあげる飼い主さんは多いと思いますが、あまりおすすめできません。
縄張りを広げたいうさぎとの攻防戦になります。
ガジガジしても、無視して側に行くこともやめましょう。
「ガジガジすると出してくれる」ということをうさぎが覚えてしまうと、「自分が呼びつけてやったんだ」と思われてしまいます。
とにかく止めるまで無視しましょう。
目を合わせたり、声を出してダメと叱ることもやめて無視します。
うさぎは物事をパターン化しやすい性質があるので、「こうしたらこうなった」という経験はすぐに学習します。
また一度学習して覚えたことは、なかなか変えようとしません。
ただあまりガジガジとケージを齧ることはうさぎの歯にもよくありませんので、うさぎが齧るところに齧り木などをつけてあげましょう。
またケージから出すときは、部屋中を自由に遊ばせるのではなく、サークルなどで仕切った範囲で遊ばせておくと比較的制限しやすくなります。
オシッコやウンチは匂いが残らないようにする
思春期に入ると、縄張りを広げようとオシッコやウンチをあちこちにするうさぎもいます。
トイレ以外でオシッコをした後に匂いが残っていると、またそこにオシッコをしてしまうので、すぐに掃除をして匂いを消すようにしましょう。
男の子のうさぎに多い行動ですが、ある時から急におしっこををトイレ以外の場所ですることがあります。
また、生殖器の近くには臭腺があるので、そこで自分の匂いがついたウンチをばらまくことによって縄張りを主張したりします。
オシッコも出来るだけ広範囲に飛ばそうとします。
これはこの時期特有の本能なので、怒って辞めさせることは出来ません。
とにかく、匂いが残らないようにすぐに掃除をすることです。
ただし、すぐに掃除をしようとすると「せっかく匂いをつけたのに!」と怒るうさぎもいます。
片づけると怒ってまたオシッコをするといったこともあります。
そのような場合は、少しだけ置いて匂いに納得させてから掃除しましょう。
性格によって違いますが、この時期さえ乗り越えると次第に落ち着いてまたトイレでするようになる場合がほとんどなので、根気強く乗り越えてください。
ただ、後々気に入らないことがあるとおしっこすると言うようなパターン化はさせないように注意しましょう。
オシッコを飛ばすうさぎの場合は、壁紙などが汚れないようあらかじめ保護しておく事をお勧めします。
先ほどご紹介したシートを壁に貼っておくと掃除がしやすくなります。
そして、サークルなどで縄張りを決めてあげて、その中だけで自由に遊ばせるようにすれば過剰なアピールは減るでしょう。
飼い主にカクカクさせない
思春期に入ると、交尾のように腰を振って飼い主の手や足にカクカクとマウンティングするうさぎもいます。
男の子に多い行動ですが、女の子にも見られます。
カクカクも本能なので辞めさせることは出来ませんが、飼い主にカクカクするのは確実に格付け行為に当たるため、許してしまうとうさぎのリーダー性を認めてしまうことになります。
許すとどんどんエスカレートしてしまうので、飼い主へのマウンティング行為は許さないようにしましょう。
うさぎがカクカクしてきそうになったら、さりげなく手や足を離しましょう。
そうすれば、うさぎも面白くないので諦めて違うことをするかもしれません。
代わりにボールやぬいぐるみを与えるのも一つの方法です。
飼い主に対してマウンティングをさせないということが大切なのです。
うさぎは自分より下に見るものにマウンティングしようとしますので、飼い主さんの手にマウントすることはあまり良くありません。
我が家のつきもカクカクが酷かったので、ボールを手作りしました!
つきはボロボロになるまで使ってくれました。
抱っこをする時は縄張り以外で
抱っこができないと、日常のお世話や病院に行くときなどに困ってしまうので、抱っこはうさぎの縄張り以外の場所でするようにしましょう。
そして、抱っこが出来たらご褒美をあげるなど、うさぎの縄張り意識を逆なでしないようにしましょう。
思春期に抱っこを嫌がるようになるのも、やはり自分の縄張りを飼い主に侵略されるのが嫌という意識からきています。
しかし、本来野生の若いうさぎは、群れの中で強い男の子に押さえつけられたりしながら成長していくものです。
抱っこをするということは、諦める時には断固として諦めさせるという力関係の定義づけであり、それは一度受け入れてしまえば決してうさぎにとって許しがたいことではないのです。
縄張りに入らない
思春期のうさぎは気性が荒くなっていて、自分の縄張りに入ってくるものに噛みつこうとしたりすることがあります。
うさぎの縄張りには、むやみに入らないようにしましょう。。
また、うさぎはどんどん縄張りを広げていくので、部屋んぽの際にはサークルなどでうさぎの遊び場所を囲って縄張りを決めてあげるといいでしょう。
順位付けはうさぎの本能
ペットのうさぎは、アナウサギをペットに改良しているので、本来群れで暮らすアナうさぎの習性が残っています。
集団生活では順位付けが不可欠であり、思春期を迎えたうさぎはその本能に従って人間との暮らしの中でも順位付けをしようとします。
しかも、「まずは自分が上」というスタンスなのです。
しかし、この時期にうさぎからの要求を全て受け入れてしまうと、自分は飼い主より優位だと思ってしまいます。
そのため、有意性を示そうとするうさぎの本能を理解した上で、ダメなことはダメ!と伝えることが飼い主との関係を築く上で大切になってきます。
去勢や避妊施術も視野に入れる
これまでうさぎの思春期の付き合い方や問題行動への対応をご紹介しましたが、去勢や避妊手術も一つの方法です。
あまりに発情期の問題行動が酷いと、飼い主さんもうさぎ自身もストレスになります。
避妊や去勢手術は、リスクも伴いますし、メリットデメリットがそれぞれありますので、よく考えた上で決断するのがいいと思います。
一度信頼できる獣医師に、相談してみるのもいいかもしれません。
つきが去勢手術をした時の記事も参考にしてみてくださいね☆
先代うさぎのミッフィは、毛をむしる行動が減らないこと、病気のリスクを減らすためにも避妊手術をしました。
つきは何より本人がずっとソワソワしてカクカクしてるので、とてもしんどそうだったこと、またオシッコ飛ばしが凄かったことも考えて去勢手術をしました。
またカクカクが酷いと、年をとった時に腰を悪くしてしまうことがあることも理由の一つです。
思春期の行動の変化でも、放っておいても問題ないものもあれば、オシッコを飛ばしたり飼い主さんが困る行動や、カクカクしすぎて後々腰を悪くするなどうさぎにとって問題になる行動もありますので、よく考えることが大切です。
まとめ
以上、うさぎさんの思春期についてご紹介しました。
思春期を迎えたうさぎさんと上手に付き合って、今後の飼い主さんとの信頼関係をきちんと築きましょう。
参考になれば幸いです☆